こんにちは〜。
本棚の整理をしようと思ったら本が多すぎてやっぱりやめました。PeDeです。
今朝、少し早く目が覚めたので部屋の片付けをしていのですが、ジョジョの奇妙な冒険の4部に出てくる岸辺露伴のスピンオフ小説が出てきました。
ご存知でない方のために軽くご紹介させていただきますと、岸辺露伴は年は20歳くらいの才気あふれる漫画家です。ある日、人を本に変えて記憶を読んだり、記憶を書き加えたりすることのできるヘブンズドアーというスタンド能力に目覚めるのですが、彼自身のよくいえば職人気質な、悪くいえば頑固な性格と相まってすごく魅力的なキャラクターとして描かれています。それこそスピンオフの小説ができるくらいには魅力的です。笑
岸辺露伴は戯れないを読みました〜。
はじめに
私はこの岸辺露伴が大好きで色んなグッズを集めたりしているのですが、本棚を眺めていたら『岸辺露伴は戯れない』というスピンオフ短編があったので読んでみました。
短編のうちの一つに、シンメトリールームという話があるのですが、それが面白かったのでご紹介します。
あらすじ
ネタバレにりますので説明は簡素にさせてもらいます。みなさんぜひ読んでみてほしいです。笑
ある優秀な建築家が設計した学校の校舎で、そ校長先生が殺害されるという事件が起きました。露伴先生は漫画家なのでネタになりそうだと感じてそこの学校へ行くのですが、たまたまそこの学校を作った建築家と出会い、立ち話をします。
この建築家は見た目がとにかくシンメトリーで顔のパーツはもちろん髪型まで、また片方の肩にものがぶつかるともう片方にもモノをぶつけないと気が済まなかったり、ついには体のバランスを取るためだけに整形手術を行なったりするほどです。
結論から言うとこの建築家は校長先生を殺した犯人で露伴を手にかけようとします。なんとかこれを回避するのですがこの過程がとても面白かったです。
印象的だったところ
殺害の動機がとても個人的に興味深く、彼がいうにはモノの美しさは対称性にこそあるのだということです。非対称なモノは裏を返すと美しくないし、とにかくシンメトリーであることが特に芸術の分野においては大切なことだというのです。
露伴はこれを部分的には受け入れつつも大局的には違うとしてこの建築家を成敗して物語としては終わるのですが、これはすごく日本文化的な考え方だなと思いました。これがもし日本人の岸辺露伴ではなく、北欧人のKISHIBE ROHANなら結論は逆になっていたように思います。
つまり歴史上、権力を勝ち取った人が自身の力を誇示するために大きな建物を建てると思うのですが、その一環として庭も大きなものを作ると思います。
もちろん例外も多くあるとは思いますが、日本文化的な庭は非対称性に重きを置かれており盆栽であったり石庭であったり、整えはするけれどもあくまで自然の摂理には従うといった潔さがあると思います。
一方で西洋的な庭はベルサイユ宮殿などの大きな庭を見ればわかるように、とにかく人工的に刈りそろえられた草木や石畳がすごく印象的です。これはこれで美しいですが、やはり私は日本人なので前者の方が好みではあります。
まとめ
大切なこととしては今回、岸辺露伴は日本人であったから日本人の私に共感しやすい文脈でしたが、西洋人に同じ話を読んでもらうと逆に、建築家の方の感覚に近いのかもしれないということです。
同じものを評価するにしても文化的な背景が異なると、真逆の評価になったりすることは割とあるのかもしれないなと思った次第であります。
こちらからは以上です。笑
お付き合いいただきありがとうございました。
よければ読んでみて下さいね。
この岸辺露伴のスピンオフの小説は現在このほかに2冊出ており計3冊あるのですが、いずれもとても面白い短編なので気軽に読みやすく私は大好きです。
本日は以上です。
でわでわ。
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