こんにちは〜。
寒くて鼻声に再びなってしまったことでお馴染みのPeDeです。
皆さん体調のほうはいかがでしょうか?
私はですね、またしても鼻声になってしまいました。笑
最近少し寒くないですか?
皆さんは体調管理に気をつけてくださいね。
川上美映子さんの黄色い家を読みました〜。
はじめに
本日は黄色い家を読みましたのでそちらの読書感想文をつけていきたいと思います。
こちらの話は10代の少女の主人公があることをきっかけに、キミコに誘われて未成年でお酒の席で働くようになるのですが働いていた店が火事になったことをきっかけにより大きな犯罪に巻き込まれていきます。
花ははじめの頃、犯罪に加担することでお金をうまく稼ぐことができ、そこに目的意識をもつことができていたのですが、時間の経過とともに徐々にそこにズレが生じてきます。
それに伴いだんだんと自分が一体何をしているのかと言うことがわからなくなったあたりから花は自分自身を見失うようになります。
徐々に崩れていく花の人格に伴って、花が幸せな人生を送るには、どこをどうすれば良かったのか、と考えさせられるすごく心をえぐられるストーリーとなっています。
印象的だったところ
私がこの話を読んで印象的だったのは、花は年齢的なこともありとても純粋で屈託のない人物像をしていることをいいことに、いわゆる大人の人たちに搾取されるだけ搾取されているにもかかわらず花はそれを知覚することができないということです。
花にとって君子は大人びた存在でありどこか自分自身を正しい場所へ導いてくれるような存在に見えていたのだろうと思います。
しかし残念ながら私から見て、花は黄美子にとって作中を通してなんでもない存在でしかなかったように見えました。
作中で花は
みんなどうやって生きているのか、どうやってまともな世界で生きる資格を得ていくのか
と自分自身に問う場面がすごく印象的で、まだ子供なのに無理やり大人の世界に引っ張り出されてしまった姿がとても気の毒でした。
そんな時に花の仲間が花が犯罪によって稼いだお金を持って逃げようとするということが起こります。
この時、花は初めて激昂し自分自身がもう戻れないところまで来ていると言うことを自分自身の発言によって自覚することになります。
ここの場面もすごく印象的でした。
花と言う屈託のない人間が彼女なりに最大限の努力をした結果、努力をすればするほどに悪い方向へ転がってしまうと言う状況が出来上がっていました。
もうこの頃には自分を自身自分の力では止められることができなくなっていたので誰かに助けて欲しいと言うふうに思っていたのだと思います。
まとめ
読後に振り返るとここで花が激昂したことで、かえって花の状況は良くなっているので、これでよかったのだろうと思いますが、この運命に翻弄されてしまう花という存在は、現実社会でも真面目な人間ほど弱みに漬け込まれて犯罪に加担してしまうものなのかもしれないというふうに考えました。
最終的に花は一緒に働いていた仲間と一緒にお金を置いてこれまでに犯罪で稼いだお金はもともとなかったのだと言うふうに折り合いをつけることで、元の生活に戻っていきます。
客観的に考えれば彼女たちの折り合いの付け方は正しいものであると思いますが、花の心境としては黄美子を捨てて自分たちだけ助かったと言う風なジレンマに襲われてしまいます。
こうした若い女の子を騙してそれを搾取する人間による犯罪と言うのは最近の現実世界で多いような気がします。
ニュースや新聞でこういったことを報じられるときはすごく簡単に済まされますがこの黄色い家を読んだ後は、彼女たちにも色々な事情があり、抜け出せないような仕組みになっているのだとしたらある意味では被害者なのかもしれないと少し思ってしまいました。
犯罪はもちろんいけないことですがどこかやりようのない感情につけこまれると、人はどうしても脆いものであると言う事は否めないと思います。
実際に現場で何が起きていたのかと言うことを完全に理解するのは難しいですが、せめて不遇な環境で育たなくてはならない人たちに信頼できる大人の人が近くにいるということはすごく大事なことだと感じました。
特に若い人たちの犯罪が最近多いですが、こうしたことを生み出す社会にこそ本来は原因があるのだろうと考えさせられました。
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本日は以上になります。
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