2024年現在公開中!『ルックバック』チェンソーマン原作者、藤本タツキの映画のレビューとネタバレ解説、考察してみた!!

映画

こんにちは〜。

ブログをご覧になっていただきありがとうございます!

本日のブログでは、2024年6月現在公開中の映画『ルックバック』(チェンソーマン原作者、藤本タツキさんの映画)のレビューと考察をしてみました!!

個人的に好きな女優の河合優美さんが声を担当されていたり、作画監督は押山清高さんがされていたり、チェンソーマンや漫画版のルックバックなどの藤本タツキ作品が大好きな私は、かなり公開が待ち遠しかった映画でした!!

ちなみに、映画館に行くと入場者特典で原作の漫画ももらえました!!

この記事では大体5〜10分くらいで映画『ルックバック』のあらすじと見どころ紹介やレビュー、映画の内容の考察をしていきたいと思います。

これから見ようか迷っている方や、すでに見た方も私の考察を見ていただけると嬉しいです!!




あらすじ

自分の才能に絶対の自信を持つ藤野と、引きこもりの京本。田舎町に住む2人の少女を引き合わせ、結びつけたのは漫画を描くことへのひたむきな思いだった。月日は流れても、背中を支えてくれたのはいつだって──。唯一無二の筆致で放つ青春長編読切。(Amazonより)

(あらすじは原作漫画のアマゾンの商品紹介ページを引用しています。)

見どころ

以下ネタバレ注意です!!

まずこの映画のジャンルですが、めちゃくちゃ泣ける系の映画です!!

劇場で泣いている声がいろんなところから聞こえてきました。笑

この映画の主題は、主人公の藤野と京本の関係性を丁寧に描いた物語になります。

秀才型の主人公の藤野天才型の京本の衝撃的な出会いから、漫画家として名を馳せていく様を経由し、突然起こる事故によって物語は急展開を迎えます。

この急展開をきっかけに、藤野が京本に対してさまざまな思いを馳せ、自分自身と京本の過去を振り返り、現在の決意を固め、未来に向かって強く踏み締めていく心の移り変わりの描写がとても感動しました。

序盤

主人公の藤野が小学生のところからストーリーは始まり、その小学校で一番絵が上手く、学級通信に自身のオリジナル漫画が掲載されることがアイデンティティであった彼女が、ある日不登校の生徒の京本の描いた学級通信のオリジナルの漫画に圧倒的に完全敗北する様子が、静かに激しく描かれるところがとても印象的でした。

ある集団の中で自分が一番だったところに、同じ分野でさらに優れた人間が来てしまった時、自分の椅子がなくなってしまうという焦燥感と絶望感のなんとも言えない表現がひしひしと伝わってきました。

この絶望感に対して、初めは争おうとするものの、最終的には正面を切って京本に絵で挑むことから逃げて勝負をしないことで自分自身を守ろうとしますが、この場面に藤野のプライドの高さが伺えてリアルだなあと感じました。

中盤

そうした劣等感を抱いていた藤野でしたが、小学校の卒業証書を届けるために訪れた京本の家で偶然に、引きこもりの京本との出会いを果たします。

意外なことに京本は、藤野のことを漫画家として尊敬しており、毎月の学級通信の藤野の漫画の大ファンでした。

これをきっかけに中学生になった彼女たちは高校生まで協力して漫画を描き、その漫画がいくつもの投票で佳作をとるという偉業を成し遂げます。

それまで引きこもりであった京本の視点からすると、藤野は外へ連れ出してくれただけでなく、漫画家としての才能を開花させてくれた人物であるという清々しい様子が描かれます。

このままの勢いで二人で協力してプロとしても活躍していく軌道に乗るかと思いきや、京本は美大にいきたいという思いを諦められず、藤野は一人で漫画家としてデビューすることになります。

中盤では特に、京本から藤野に対して美大にいきたいと伝えるこのシーンが原作者の藤本タツキ先生も、きっとこの二人の想いが内在した時期があったのだろうなと感じさせられてとてもリアルでした。

漫画家が漫画家のキャラクターを描くということは、どうあがいても自身の経験と切り離せないところがあると思います。自分自身のことについてかなり純度の高いことを書くことになると思うからです。

このシーンは特にそれを強く感じました。

藤本先生は今でこそ大スターですが、きっと漫画家として、本当の意味で舵を切る選択をしたときには、ご自身の中にこの二人のキャラクターがいたのだろうなと感じました。

そしてこれは誰しも客観的な大小の違いはあれ、人生のどこかのタイミングで必ずあるような類のものであるというふうにも感じました。

終盤

そうして漫画家としてさらに成功を収めていく藤野でしたが、ある日、京本が美大で起きた殺人事件に巻き込まれてしまい、命を落としたことを知らされます。

これを知った藤野は京本が美大に行くことになったのは、そもそも自分が漫画を描いていたせいであると頭の中で結論をつけて、京本が殺されたのは自分のせいだと自身を強く責めます。

もし、一緒に漫画を描くことを中学生の時に勧めていなければこんな事故は起きなかったと、お葬式の後に訪れた京本の部屋にある、自身が連載している漫画が大量に置かれた様子を見て思います。

そんな部屋の中に二人が初めて会った時に藤野が京本に向けて書いたサインが飾られているのを見て、藤野はこうなってしまった以上、京本の人生が間違いでなかったことを証明するという決意を胸に、これにも増して漫画を熱心に描き始めるというところで話が終わります。




考察

特に物語の終盤はセリフが少なく、藤野の感情が移り変わっていく様子が描かれていたと思うので、それぞれの解釈があると思いますが私の見解としては、このストーリーはある意味でハッピーエンドだったのではないかと思います。

その理由ですが、この物語は二人の関係性を描く中で、名作を生み出すということの覚悟を描いた作品であるというふうに感じたからです。

いくつか理由を挙げたいと思います!!

藤野が一人で机に向かう背中のシーンがとても多い。

まずこの映画で最も印象的な場面は、一人で黙々と漫画を描く藤野の背中だと思います。

小学校の時に初めて京本の漫画を見て絶望しながらも対抗しようと絵の練習をするシーン。

京本に自身の漫画を褒められて漫画を描き始めるシーン。

京本と一緒に漫画家として名を馳せていくシーン。

一人でデビューし漫画を連載するシーン。

物語ラストに決意を新たに漫画を描き始めるシーン。

いずれも違った種類の強い感情が発生するたびにこのシーンが印象的に登場しています

これは雨が降ろうが槍が降ろうが、良い日も悪い日も漫画に向き合うことの大変さを描いているのではないかと思います。

それは相当な覚悟と決意を要することであるということをこれらのシーンから読み取れるのではないかと思います。

京本は藤野と出会っていなくても美大に通っていた。

京本が事故に遭った後、もしこの二人が出会わなければ京本は間一髪のところで藤野に事故から救われるというシーンがありましたが、ここでもやはり京本は美大に通っていました。

これは、京本は自身が絵を描くことが好きであるということと別のものとして、藤野のことや彼女が描く漫画そのものを尊敬していたからではないかと考えました。

そうであるならば、二人が出会わなければ藤野は漫画を描くこと自体を小学校の時に諦めており、その後の藤野の漫画はこの世に誕生しません。

これでは京本にとって(藤野の生み出す大ヒット漫画を本来読んだはずの読者にとって)、幸せではないというふうに感じたからです。

京本が死んでしまったからこそ藤野は進化した。

皆様は物語の最終盤はどのように解釈しましたでしょうか?

私の解釈では、

京本が歩んだ人生を意味のあるものにするためには、二人で生み出した漫画をこれからも多くの人に読んでもらうしかない。それが彼女への餞だ。

藤野は最後、このように考えて一人で机に向かったのではないかと考えました。

おそらく藤野はこの事故をきっかけにより漫画家としての決意が固まり、今後これまで以上に読者に支持されるものを描いていくのだろうと思います。

それこそアーティストや芸術家は命をかけて作品に向き合うというようなことが言われますが、命の方が先行した形なのではないかなと考えます。

つまり、藤野はもう後に引けなくなったのではないかと思います。

まとめ

以上が、私なりの考察になります。

今作は上映時間が1時間もない、最近の映画ではかなり短い部類に入ると思いますが、内容はかなり詰まっていて、とても感動するものでした。

私はTOHOシネマズで公開日に張り切って見にいきました!!笑

また、チェンソーマンのキャラクターっぽいキャラクターのデザインや、チェンソーマンが漫画として売れていく様子を被らせたシーンが多く見られたり、チェンソーマンやそのほかの藤本タツキ作品に頻繁に登場している構図(爆発するところとか)があったりと盛りだくさんでめちゃくちゃ面白かったです!!

みなさん映画館までぜひ行っていてくださいねー!!

本日は以上です。

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