こんにちは〜!!
本日もブログをご覧になっていただき、ありがとうございます!!
さて本日は、私も大好きな小説家の村田沙耶香さんの小説の中から、特に面白いと感じたものを3冊に絞って、ご紹介していきたいと思います!
この記事は、10分くらいで村田沙耶香さん作の小説のオススメを、その見どころと一緒にご紹介するブログになります!
その他の村田沙耶香さんの記事も、よろしくお願いします!!
本や小説が好きな方や村田沙耶香さんのファンの方、またこれから読んでみようと考えている方に、楽しんでいただける記事にしたいと考えています!!
目次
はじめに
村田沙耶香さんの描く物語について、彼女のことを全くご存知ない方のために、軽いご紹介をしたいと思います!!
村田沙耶香さんの作品では、とても斬新で特有な無機質な世界観の設定が多いですが、そこで描かれる人間的な本質を、最後には感情を持って締めるという作風が多いように感じます!
また読みやすい文章で、物語自体が短いものが多いので読書初心者の方にも、楽しみやすい内容だと思います!
これまでに多くの受賞歴があり中でも、『コンビニ人間』では2016年の芥川賞を受賞しています。
それでは早速、そんな村田さんの作品の中から作品を3つご紹介していきたいと思います!
オススメ3選!!
コンビニ人間
まずはやはりこれだと思います!!
あらすじ
「普通」とは何か?
現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作
36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。
日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、
「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。
「いらっしゃいませー!!」
お客様がたてる音に負けじと、今日も声を張り上げる。
ある日、婚活目的の新入り男性・白羽がやってきて、
そんなコンビニ的生き方は恥ずかしい、と突きつけられるが……。
累計92万部突破&20カ国語に翻訳決定。
世界各国でベストセラーの話題の書。
解説・中村文則
Amazonより
こんな人にオススメ!
社会で生きづらさを感じている人や、人と違うなと感じる人です!!
読書感想文
冒頭でも述べたように、この作品は芥川賞受賞作であり、私の印象では村田沙耶香さんの代表作だと思います!
この物語の主人公は、街中のありふれたコンビニという環境の中で、自身の強烈な個性を周りの環境に合わせようとする過程を描いた作品だと思いました!
村田沙耶香さんご自身が、かなり長い期間コンビニでアルバイトをしていた経験があり、この話は作者の思想がより強く出た作品に仕上がっているのではないかなと感じました!!
見どころ
最近は多様性を認めようという価値観が普及していますが、この物語の主人公はある意味では、その多様性を煮詰めた権化のような存在です。
そんな彼女が、社会や周りの価値観に合わせようと試みる過程を描きながら、進行していくストーリーです。
この物語の見どころは、物語最終盤での読者によって異なるであろう解釈の違いだと思います!
この物語の最終局面では、冒頭に逆戻りしてしまったようにも見えますが、彼女は最後の最後で自分の本当の気持ちに気づきそれを表現した、というのが筆者のなかでの解釈です。
最終盤での解釈は、人によって異なるものだと思いますので、その辺りを楽しんでほしいなと思います!!
消滅世界
続いてはこちら!!
あらすじ
「セックス」も「家族」も、世界から消える……日本の未来を予言と話題騒然! 芥川賞作家の集大成ともいうべき圧倒的衝撃作。
Amazonより
こんな人にオススメ!
家族や愛とは何か考えたことのある人!
『コンビニ人間が面白かったけど、次何読もうかな〜?』の人!
読書感想文
この作品はコンビニ人間よりも、さらにエッジの効いた世界観やテーマの取り扱いをしているなと感じました!
この物語は近未来の日本という設定の中で、愛や家族についての問題提起をした作品です。
冒頭は主人公と同様に、合理性の権化のような、愛や性についての近未来の価値観に気持ち悪さを感じましたが、ストーリーが進み主人公の認識が変わるにつれて、気がつくと読者の私も、認識を改めさせられていました!
見どころ
人間が生物である以上、繁殖する必要があり、その一環として愛情の類の感情とは、私たちの脳にプログラムされているのかどうか?ということについて考えさせられました!!
テーマがかなりコアであるため、『コンビニ人間』よりも、さらに好き嫌いが分かれると思いますが、とてもリアリティと説得力のある考察がされていて惹き込まれると思います!!
また、私たちが常識だと感じていることや、ポリシーだと感じていることは、環境の影響をかなり強く受けていて、そんな中でも自分を強く保とうとすること自体が、周りの価値観によって定義されているものだなと感じました!
殺人出産
続いてはこちら!!
あらすじ
「産み人」となり、10人産めば、1人殺してもいい──。そんな「殺人出産制度」が認められた世界では、「産み人」は命を作る尊い存在として崇められていた。育子の職場でも、またひとり「産み人」となり、人々の賞賛を浴びていた。素晴らしい行為をたたえながらも、どこか複雑な思いを抱く育子。それは、彼女が抱える、人には言えないある秘密のせいなのかもしれない……。
Amazonより
こんな人にオススメ!
SF好きな人や、倫理について興味のある人!
読書感想文
まずなんといっても、とても奇抜な設定に強く目をひかれました!
村田沙耶香さんの作品では、全般的に生と死について愛を挟んで、描くことが多いと思いますが、そういう意味ではこれほどわかりやすい設定もないと思います。
この物語の世界では、人類は10人産むごとに1人、希望した人間を公的に殺すことができます。
この設定は、人間が最も敏感である生と死に関する事柄を、うまくぶつけた内容だと思いました!!
見どころ
合法的に人を裁くことが出来るようになった世界で、出産と殺人という真逆の2点を掛け合わせた奇妙な世界観が面白かったです!
一見すると、とても浮世離れした世界のように思いますが、現代の多様性を尊重する価値観の先でもあるような気がしました!
少し飛躍しますが、翻って、2人以上を殺めた人間が死刑になるという制度について考えさせられました。
まとめ
彼女の作品はその読みやすさと、独創的な世界観を村田さんの視点で描かれるストーリーが、とても魅力的だと感じます。
扱う問題提起の内容が鋭いため、初見の方は少し驚く方もいるのかもしれませんが、とても重要な事柄を、内包しているような作品が多いと筆者は感じます!
筆者も村田沙耶香さんの多くの作品を読みました!!
その多くが冒頭では、奇妙な価値観や、作者の厨二病ではないのか?と思うのですが、バイアスをかけずに読んでいくと、より楽しんでいただきやすいのではないかなと思います!!
今回ご紹介した作品以外にも、多くの作品を執筆されているので、調べてみてくださいね!
ご紹介したもののうちの中で、気に入って頂けるものがあれば嬉しく思います!!
では本日は以上になります!
最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
さようなら〜。
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