こんにちは〜!
本日もブログをご覧いただきまして、ありがとうございます!
さて本日は、ドストエフスキー作『カラマーゾフの兄弟』の見どころ紹介の記事になります!
この記事は、『カラマーゾフの兄弟』を読んだことのある方や、読んだは良いけど難解だ!と感じる方など、読書好きな方におすすめの記事になります!
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簡単にあらすじ(読み飛ばしてオッケー!!)
簡単に、物語をさらっておきます!!
フョードル・カラマーゾフは放蕩な地主で、三人の息子たちと複雑な関係を持っています。長男のドミートリイは父と激しく対立し、次男のイワンは知的で無神論者、三男のアレクセイは心優しい修道僧です。物語は、フョードルが何者かに殺される事件を中心に進みます。ドミートリイが父殺しの罪で疑われ、裁判にかけられる一方で、兄弟たちは真犯人を探し出そうとします。
今作のテーマ
この小説は、家族の葛藤、信仰と無神論、自由と責任、愛と憎しみなど、深い人間ドラマが描かれています。
中でもこの記事では、『信仰と無神論』、『自由と責任』について、3つのポイントから、私なりに読み解いていきたいと思います。
大審問官の話
まず注目したいのは、次男のイワンが主人公の三男アリョーシャに語る、『大審問官』の話です。
これは、現代に生まれ変わり、人々を自由にしていくキリストと、それを捕らえた大審問官との間でのやり取りの物語です。
要点
この話での、大審問官の主張は大きく3つです。
・自由には責任が伴うこと。
・その責任により、人々は苦しむということ。
・だから、安定と安心を提供するために、神の代わりに教会が善悪の判断をする必要があり、自由を制限するべきであること。
この3点をキリストに主張します。
一方キでキリストの主張は、以下の2つです。
・自由を尊重することこそが大切である。
・各々の自由意志による、善悪の判断のもとで、人間はうまくやっていける。
この2人の間では、『自由と支配』についての議論がなされています。
話の中で、大審問官は無心論者であるイワンを、キリストは有神論者であるアリョーシャを示しています。
スメルジャコフによるフョードルの殺害
次に注目したいのは、そんな無神論者のイワンを尊敬しているスメルジャコフが、三兄弟の父親のフョードルを、殺害する場面です。
スメルジャコフが、フョードルを殺害するに至った2つの理由は、
・スメルジャコフは、フョードルの私生児であり、不当な扱いを受けており、恨みが積もっていた。
・イワンの無神論に影響された。
スメルジャコフが尊敬する、イワンの大審問官の話によれば、神という存在があるから、善悪の判断が発生すると解釈できるため、この無神論に影響されたスメルジャコフにとって、殺人も責任を追及されることではないと考えたということです。
こうして、スメルジャコフが父親のフョードルを殺したことを知った、イワンは激しく動揺します。
悪夢の中での悪魔の主張
そうして心を病んでしまったイワンは、悪夢の中で悪魔と対話をします。
以下、悪魔による3つの主張です。
・無神論による善悪の判断は、結局人によってさまざまで、相対的であり、絶対的な定義をすることができない。
・しかし、神による善悪の判断に頼ったところで、人間の自由意志は物質に影響されるため、そもそも意味がない。
・つまり、善悪の判断をすること自体が、人間という愚かな生き物には、根本的に不可能であり、彼らは即物的なものに影響される。
これは大審問官の考えも、キリストの考えも否定する、人間は愚かな生き物であるという第三の意見です。
考察
このように、3段階の出来事を用いて、『自由と責任』、『信仰と無神論』など、人間の本質について問いかけています。
どの主張が、特別に正しいというわけでもないと思いますが、
・自由の元には大きな責任が発生すること。
・人間の道徳的な基盤は、とても脆いものであること。
・人間とは弱い生き物であるということ。
の3つが言えるのではないかと考えました。
まとめ
今回取り扱ったのは、ほんの一部分になります!!
『カラマーゾフの兄弟』は、ドストエフスキーの代表作であり、深い哲学的・宗教的なテーマを扱っており、物語はカラマーゾフ家の三兄弟、ドミートリー、イワン、アリョーシャを中心に展開し、父フョードルの殺害事件を通じて、人間の本質や信仰、道徳について探求します。特に「大審問官」の章やイワンの悪魔との対話は、自由意志と道徳の問題を深く掘り下げており、ドストエフスキーは、読者に対して特定の答えを押し付けるのではなく、様々な視点を提示し、読者自身が考えることを促すとても面白い物語でした。
本日のブログは以上になります。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました
次回もよろしくお願いします!
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