こんにちは〜!
本日もブログをご覧いただき、ありがとうございます。
さて本日は、2023年芥川賞受賞作である、九段理江作『東京都同情塔』の見どころをご紹介させて頂きます!
この記事は本作を読まれた方や、読書好きな方、AIなどの最新技術が好きな方におすすめの記事になります!
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あらすじ(読み飛ばしてオッケー!!)
この作品は、近未来の東京を舞台にした物語です!
主人公の牧名沙羅は、シンパシータワートーキョーと呼ばれる高層刑務所の設計に挑む建築家であり、この施設は、犯罪者を収容しつつ、彼らに共感を与えることで更生を促すという斬新なコンセプトを持っています。
物語は、沙羅がこのプロジェクトに取り組む中で直面する困難や、AIを活用した共感のメカニズムを通じて描かれる人間ドラマを中心に展開します。
この作品は、未来都市のリアリティと共感の重要性をテーマにしており、読者に最新技術への問題を投げかける作品です。
主な登場人物
牧名沙羅(まきな さら)
主人公であり、シンパシータワートーキョーの設計に挑む建築家。高層刑務所の設計を通じて、共感と更生のメカニズムを探求する。
田中健一(たなか けんいち)
沙羅の同僚であり、プロジェクトの技術担当。AI技術の専門家で、共感システムの開発に携わる。
ジョン・スミス
シンパシータワートーキョーの内部を取材し、AIの共感システムや収容者の生活について深く掘り下げる役割を果たしています。ジョン・スミスは、外部からの視点を提供し、物語の中で重要な役割を担っています。
高橋亮(たかはし りょう)
シンパシータワートーキョーのプロジェクトリーダー。
プロジェクトの進行を管理し、沙羅たちをサポートする。
AIシステム(エーアイ システム)
収容者に共感を与えるために設計された、高度なAI。物語の中で重要な役割を果たし、登場人物たちとの対話を通じて進化する。
今作のテーマ
私はこの作品のテーマとして、『弱者に対する過剰な配慮』と『美化されすぎた世界に対する批判』が挙げられると思いました。
印象に残ったシーン
シンパシータワートーキョーの設計
物語の中で、シンパシータワートーキョーの設計は、犯罪者に対する共感を通じて更生を促すという斬新なアプローチを取っています。
しかし、この共感が過剰になることで、犯罪者が自立や自己改善の意欲を失うリスクも描かれています。
これは、現代社会における「過剰な配慮」や「過保護」といった現象を反映していると思いました!
具体的なシーンとして、物語の中盤で収容者の一人が、AIとの対話中に疑問を抱く場面があります。
この収容者は、過去のトラウマについてAIに話している最中に、AIの反応があまりにも完璧であることに気づきます。
これは、AIがいくら完璧な技術を持っていたとしても、人間の共感とは質的に異なるものがあることを、描いている重要なシーンだと思いました!
外から見ると、快適な生活を送っている収容者の様子
この物語の中では、快適な生活を送っている収容者の様子が、外の世界から見て取れると思います!
これは、現代人が理想とする世界を体現したものが、東京都同情塔であることを示しており、そうした世界の中で起きる問題は、私たちが孕んでいる問題と、リンクする部分が多いと感じました。
現代のSNSやメディアでは、インフルエンサーや有名人が、理想的なライフスタイルを発信し、それが現実とのギャップを生み出すことがあります。
例えば、完璧な生活を見せる投稿が、視聴者に不満やストレスを与えることがありますが、「東京都同情塔」は、このような現象に対する批判を含んでおり、理想的な共感システムが持つ限界や問題点を描いていると感じました!
感想
技術が進化し、都市が効率的に運営されている、一見理想的な社会が描かれていますが、その裏には依存や自立の欠如、感情の真実性の欠如といった問題が隠されていると感じました。
これは、現代のSNSやメディアで見られる「美化された現実」に対する批判とも取れ、理想と現実のギャップについて深く考えさせられました。
まとめ
「東京都同情塔」は、共感と更生、AIと人間の関係、美化された現実に対する批判など、現代社会における重要な問題について深く考えさせられる作品でした!!
本日のブログは以上になります!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
次回もよろしくお願いします!
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