こんにちは〜。
オーディオブックが便利すぎて暇さえあれば聴いていることでお馴染みPeDeです。
みなさんオーディオブックかなりいいですよ。何がいいかというと文庫本がまだ発売されていないような単行本を読むことができるんです。これ結構大きくないですかね。笑
あと単純に本がその場になくても読むことができるというのも何げに強いです。
紙のページをめくる良さももちろんありますが、何かしながら本を読むことができるのはコスパがいいですよね。笑
さて本日は辻村深月さんの嘘つきジェンガを読んだのでご紹介しますね〜。
辻村深月の嘘つきジェンガを読みました〜。
はじめに
こちらは3部構成の短編集になります。
中でも私が印象に残ったのは1部のコロナ禍での大学生が徐々に犯罪に巻き込まれていく様子を描いた物語です。
主題
主人公の大学生、加賀耀太はコロナ禍の中で上京してきた大学1年生です。
実家は決して裕福ではないために東京での生活費を自ら工面する必要があり、ひょんなことから友達に紹介された詐欺に関わってしまいます。
加賀はいかにも善良で純粋な上京したての大学生という人物像であり、詐欺をする側に回るような人物では本来はないのだろうと思いますが、緊急事態宣言下などという非常に特殊な状況に翻弄されるように、小さな嘘で始まった詐欺がどんどん大事になり気がついたときには引き返せない状況に陥ってしまいます。
そんな加賀は六本木の社長と自身を詐称して取り入ろうとしていたターゲットとのやり取りの中で、そのターゲットがDVを受けているということを知ります。
彼は騙す側であるにもかかわらず、本来の善良な感情によって、そのターゲットをDVから救うために実際に会いにいくのですが、そのやりとりをしていたターゲットは実は偽物であり、加賀は騙されていたのは自分だということを知ります。
しかしこれがきっかけで、警察に一度捕まることで加賀が陥っていた逃れられない状況から結果的に脱することができ、また元の生活に戻ることができるようになります。
考察
辻村深月さんの物語を読むのはこれで二冊目なのですが初めて読んだ、凍りのくじらが、辻村さん流の若い時の苦労を買ってでもしろ、という説明文だとすると、この話は雨振って地固まる、に対応していると思いました。笑
自分にとってよくない状況であれば思い切って一度爆発してみるのもありなのかもしれません。
また、この話はとてもタイムリーな話題を含んでいたためなんだか現実にありそうなリアリティがあり物語に引き込まれました。
また3章ともについて感じたことですが、嘘というのは早いうちに清算していかないとそれこそ爆発するまで果てしなく膨らんでいくということを辻村さんに教えられている気がしました。
まとめ
3つのストーリーではいずれも嘘が極限まで大きく膨らみ、爆発するところまで行きますが、最終的にはそれほど不幸な結末は迎えません。
これは3つのストーリーの主人公がいずれも善意に基づいたものが、ほんの少しずれてしまったことがきっかけでついてしまった嘘がきっかけであることに対する辻村さんの最後の救いのようで面白かったです。
本日は以上です。
インスタで読んだ本の紹介をしています。良ければのぞいてくださいね〜。
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