こんにちは〜!!
本日もブログをご覧いただきまして、ありがとうございます!!
本日は辻村深月さんの『傲慢と善良』を読みましたので、そちらの読書感想文を兼ねて見どころのご紹介をしたいと思います!!
今作は2024年9月に、藤ヶ谷太輔さん、奈緒さん主演で映画公開される辻村深月さんの大ヒット小説になります!!
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傲慢と善良 辻村深月
はじめに
まずタイトルですよね!!
かなり強気なタイトルです。
もうこれが本屋さんに並べられていると、それはそれは、そこだけ特別輝いて見えるんですよね!!
そしてこの小説、『傲慢と善良』は控えめに言ってかなり面白かったです!!
これは辻村さんファンはもちろんのこと、本を読む習慣がある方もない方も、是非とも読んでほしいです!!
私がこれだけいうのは結構レアだったりしますよ〜!!
刺さる人にはかなり刺さると思います。
あらすじ
さてこちらの話のあらすじですが、主人公の架の恋人の真実が突然、失踪するというところからストーリーが展開されていき、前半パートでは失踪後の出来事を架視点で、後半では真実視点で描き、最後には2人が再開して、どう言った結末を迎えるのかという内容になります!!
辻村さんの人間観察力と、それを言語に落とし込む力、特に女性同士のなんとも言い難いような、きっと多くの方が経験したことのある、嫌~な空気をつつがなく分析していくあの辻村節がもう最高でした!!
細かい内容については、ぜひ実際に読んでいただきたいので端折らせていただきますが、この小説の大きなテーマとして
ピンとくる。
という表現にフォーカスを当てられています。
もう少し具体的にいうと、恋愛的なニュアンスで他人のことを評価するときに、その相手のことを何点くらいに見積もるのか、また見積もる自分自身は自己評価として、何点くらいであると考えているのか、ということが話のひとつ大きなテーマです!!
主題
自分のことを、何点だと思うか?
この質問をされた時、自分が本当に思っている点数よりも低い点数を言うことが良いとされる風潮があります。
そして、それはもはや無意識的にしていることだと思うのですが、この気色の悪い謙虚さこそが、相手に対して点数をつけるときに、悪い作用をはたらかすということが、この話の中で、最も辻村さんが言いたいことなのではないかなと考えました。
例え話をさせてもらいますと、
この記事を読んでくださっているあなたが、自分自身を70点だと謙虚に評価したとします。
そんなあなたと付き合っている彼氏の事を、あなたは100点だと思っているとしたとき、
ある日、彼氏の元カノは仕事も出来るし誰からも愛され、見た目もパーフェクトな人であるという事を、あなたが知り、実は彼氏から見たあなたは70点であり、その元カノこそ100点であるというふうな思いがよぎります。
あなたはどこか腑に落ちずに、そのストレスをもしかすると、彼氏にぶつけるかもしれませんが、自分を70点と評価したのは、謙虚で善良な自分自身であるから、コレはすごくおかしい話なのではないか?
これが、傲慢と善良という話の私なりの要約です。
まとめ
この物語中での謙虚で善良な人間は、自分を低くいう事、それ自体に美徳を感じていると思います。
これはある意味では、心が綺麗なのだということもできると思います。
あえて彼らの肩を持つのであれば、ずるい事をしてこなかった人たちは、する必要のなかった種類の人間でもあると思います。
しかし一方で、
大局的に謙虚で善良であるためには、局所的に傲慢である事を意識的に使う必要がある局面もあるように思います。
厄介なことは、謙虚で善良な種類の人間が無意識的に、傲慢である場合なのではないではないかなと考察しました。
辻村深月さん作の『傲慢と善良』で印象に残ったことはこのほかにも沢山あります。
書ききれないのでぜひ読んでみてください!!
辻村深月さん関連の記事は、ほかにもありますので、よろしくお願いします!!https://pedenodailyblog.com/年間200冊以上読む私がおすすめする、辻村深月の/
本日は以上になります。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!!
でわでわ。
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