こんにちは~。
最近は小説を3冊ずつ並行して読んでみているのですが、作者の作風が似ていると途中でどれがどれか一瞬わからなくなる時があります。笑笑
多分これすごく脳に悪いことをしているんだろうなぁ〜、、、
という自覚はあるのですがやめられない止まらない、いわゆるカッパえびせん状態です。笑
さて、ということで本日は辻村深月さんの傲慢と善良を読みましたので、そちらの読書感想文をつけていきたいと思いますよー。
傲慢と善良 辻村深月
はじめに
まずタイトルですよね!!
もうこれが本屋さんに並べられていると、それはそれは、そこだけ特別輝いて見えるんですよね。笑笑
そしてこの小説、傲慢と善良は控えめに言ってかなり面白かったです!!
これは辻村さんファンは少なくとも、本を読む習慣がある方もない方も、是非とも読んでほしいです。
私がこれだけいうのは結構レアだったりしますよ。笑笑
刺さる人にはかなり刺さると思います。
あらすじ
さてこちらの話のあらすじですが、主人公の架の恋人の真実が突然、失踪するというところからストーリーが展開されていき、前半パートでは失踪後の出来事を架視点で、後半では真実視点で描き、最後には2人が再開して、どう言った結末を迎えるのかという内容になります。
辻村さんの人間観察力と、それを言語に落とし込む力、特に女性同士のなんとも言い難いような、きっと多くの方が経験したことのある、嫌~な空気をつつがなく分析していくあの辻村節がもう最高でした!!
細かい内容については、ぜひ実際に読んでいただきたいので端折らせていただきますが、この小説の大きなテーマとして
ピンとくる。
という表現にフォーカスを当てられています。
もう少し具体的にいうと、恋愛的なニュアンスで他人のことを評価するときに、その相手のことを何点くらいに見積もるのか、また見積もる自分自身は自己評価として何点くらいであると考えているのか、ということが話のひとつ大きなテーマです。
主題
自分のことを何点だと思うか?
この質問をされた時、たいてい自分が本当に思っている点数よりも低い点数を言うことが良いとされる風潮があります。
そして、それはもはや無意識的にしていることだと思うのですが、この気色の悪い謙虚さこそが、相手に対して点数をつけるときに、悪い作用をはたらかすということがこの話の中で最も辻村さんが言いたいことなのではないかなと考えました。
何が言いたいかというと、笑
例えば、この記事を読んでくださっているあなたが、自分自身を70点だと謙虚に評価したとします。
そんなあなたと付き合っている彼氏の事を、あなたは100点だと思っているとした時に、
ある日、彼氏の元カノは仕事も出来るし誰からも愛され、見た目もパーフェクトな人であるという事をあなたが知り、実は彼氏から見たあなたは70点であり、その元カノこそ100点であるというふうな思いがよぎる訳です。
あなたはどこか腑に落ちずにそのストレスをもしかすると、彼氏にぶつけるかもしれませんが、自分を70点と評価したのは、謙虚で善良な自分自身であるからコレはすごくおかしい話なのではないか?
これが傲慢と善良という話の私なりの要約です。笑
まとめ
謙虚で善良な人間は自分を低くいう事、それ自体に美徳を感じていると思います。
早い話が心が綺麗なのです。
言い換えると、ずるい事をしてこなかった、する必要のなかった種類の人間です。
しかし対局的に、謙虚で善良であるためには、局所的に傲慢である事を意識的に使う必要がある局面もあります。
厄介なことは、謙虚で善良な種類の人間が無意識的に、傲慢である場合なのではないではないかなと考察しました。
辻村深月さんの傲慢と善良で印象に残ったことはこのほかにも沢山あります。書ききれないのでぜひ読んでみてください!!
本日は以上になります。
インスタで読んだ本の紹介をしているので良ければ覗いてくださいね!
でわでわ。
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